にんにく卵黄のアリシンとは [にんにく卵黄は体に良い]

 にんにく卵黄には、アリシンと言う成分を含んでいます。
 これは、にんにくのにおいの元になっている成分になります。にんにくのにおい、わかりますよね。あの独特のにおいです。アリシンは硫化アリルの一種で、にんにくの他、玉ネギやニラ、らっきょう、エシャロットなどにも含まれ、刺激のあるにおいや辛味の成分になっています。

 にんにくに含まれるアリシン(体を温める、疲労を回復する、神経を落ち着かせるなどの働きがあるとされているのです)は、自生しているものには存在しないのです。
 でも、にんにくを刻んだりすると、酵素(タンパク質からできているので、70℃をこえる熱により活性を失うという性質があります)アリナーゼの作用により、化合物アリインから変換され、独特のにおいを発するようになります。

 そんな大蒜をつかって作られるにんにく卵黄には、健康や美容に良いとされる色々な作用があるとはいえ、そのカギを握っているのがアリシンです。 まず、挙げられるのが滋養強壮(栄養ドリンクなどの宣伝文句としてよく使われていますね)。アリシンは、ビタミンB1(不足すると脚気になってしまったり、神経炎になるといわれています)と一緒に摂取することで、新陳代謝(古い細胞と新しい細胞が入れ替わることなどをいいます)がアップし、慢性疲労や筋肉疲労の回復につながります。
 毎日、ニンニク卵黄を摂ると、疲れにくくなり、スタミナが付いてくるのです。

 また、抗老化効果もあります。アリシン(硫化アリルの一種で、熱に弱いといわれています)には老化防止に欠かすことのできない抗酸化作用(体内で生成される抗酸化酵素や体外から摂り入れる抗酸化物質がその働きをします)がある上、卵黄に含まれている中性脂肪と合体し、脂質アリシン(不安定な化合物なので、放っておくと徐々に失われていくでしょう)という成分に変化。これが血管内の老廃物(規則正しく、なるべく速やかに体外へと排出するのが理想です)をデトックス(汗をかく、玉ねぎやにんにく、ねぎなどの解毒作用が高い食べ物を食べるなどの方法があります)し、血液をサラサラにします。
 そのため、血液中の脂質を減らし、糖尿病、高血圧、動脈硬化(血流が遮断されてしまう恐れがあるため、たいへん危険です)の予防にもよいとされています。

 他にも、アリシンにはホルモンの分泌を盛んにしたり、神経の鎮静化、不眠症(眠れないだけではなく、何度も目が覚めてしまったり、熟睡できないといった症状も含まれます)の改善、発汗作用などがあります。
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